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配偶者のCVD発症でうつ病リスクが上昇

2024年5月22日  専門誌ピックアップ

心血管疾患(CVD)を発症した配偶者を持つ人のうつ病リスクを、日本の全国健康保険協会の健康保険加入者(日本の生産年齢人口の約40%をカバー)データを用いるコホート研究で検討。2016年4月-2022年3月にCVDを新規発症した配偶者(被扶養者)を持つインデックス例(被保険者)を、配偶者がCVDを発症していない対照例と1対1でマッチさせた計27万7142組の夫婦を解析対象とした。 その結果、インデックス例(平均58.2歳、男性95.1%)のうち4876例(1.8%)にうつ病の新規発症が確認された。多変数Coxモデルで、配偶者のCVDとインデックス例のうつ病には関連が認められた(ハザード比1.13、95%CI 1.07-1.20)。サブグループ解析で、性別、年齢、所得水準、CVD既往に異質性は認められなかった。保健行動(喫煙、飲酒、身体活動、降圧薬使用)と客観的に測定された身体的健康状態(BMI、血圧、コレステロール値、血糖値、推定糸球体濾過量)で調整後も結果は一致していた(同1.16、1.06-1.28)。...